つかまり立ちが早いと運動神経が良い?関係性は?ベストな成長段階を解説

「つかまり立ち」は成長段階の1つですが、近年では早い段階でつかまり立ちをする赤ちゃんが増えています。

そこで、つかまり立ちが早いと「うちの子は運動神経が良いってことでは…!?」と期待してしまうかもしれませんね。

でも結論、つかまり立ちが早いことは運動神経とはあまり関係ないと言われています。

反対に、子供の運動能力をしっかりサポートするためには、ハイハイの期間が長いほど良いとされているのが事実です。

この記事では、つかまり立ちと運動神経の関係性や、子供が運動神経を伸ばすために必要なステップを詳しくご紹介します。

目次

つかまり立ちが早いと運動神経が良い証拠?

つかまり立ちが早いことが運動神経の良さと関係していることを証明するデータは、現在では発見されていません。

そこでつかまり立ちが早くなる理由としては単純で、「つかまることができる対象物が多いこと」があげられます。

いままでの日本の平屋は部屋の空間が広く、つかまり立ちをする対象物が少なかったため、赤ちゃんがハイハイできる距離や期間が必然的に長くなりました。

しかし現代では、部屋が狭くなったり、テーブルや椅子のほかにソファーや家具など物があふれやすくなったりと、ハイハイをのびのびとできる空間が減っている傾向があります。

つかまり立ちが早いことと運動神経の関係性とは?

つかまり立ちが早いこと自体は運動神経との関係性があるとは言えませんが、足や手の筋力が通常よりも発達しているという可能性は考えられます。

運動神経に影響する要素と直接的に結びつけるのは難しいですが、お子さんの特徴として覚えておくと、将来的に子どもの自己肯定感をアップさせるアドバイスになるかもしれませんね。

ただし、赤ちゃんにとってハイハイとは、全身の筋力をつけ運動能力を上げるために必須の期間です。

長い目で見ると、つかまり立ちが早すぎるとハイハイをする期間が短くなり、運動神経はかえって伸びにくくなるかもしれません。

つかまり立が早いのは発達障害の証拠?

つかまり立ちが早いと発達障害かもしれない、と噂されることもありますが、これも証拠データはありません。つまり、つかまり立ちと発達障害には関係性はないです。

つかまり立ちが早い理由はさまざま考えられ、たとえば下記があげられます。

・つかまる手の力が強い
・下半身の筋力がしっかりしている
・成長意欲が高い

また、生まれた際の体重や、筋肉の発達状態など、さまざまな要素が関係していると考えられるでしょう。

あくまで子どもの個性なので向き合いつつ、ぜひ1つひとつの成長過程を大切にしてあげてくださいね。

つかまり立ちは早いより遅い方が良い!?ベストなタイミング

赤ちゃんの成長段階は個人差があるものの、基本的には下記のようなタイミングで成長を遂げていくとされています。

・3〜4ヶ月:首がすわる
・5〜6ヶ月:寝返りをうつ
・6〜8ヶ月:座位(セット座位)をする
・7〜10ヶ月:四つ這い(ハイハイ)をする
・10〜12ヶ月:つかまり立ちをする
・10〜16ヶ月:歩き始める

毎日ちょっとずつ成長する赤ちゃんにとってハイハイという動作は、身体を自然と鍛える大切な期間です。

生まれたての赤ちゃんは首が座っておらず、とても自力で何かをできるような状態ではありませんね。

でも、徐々に身体がしっかりとしてきて、手をつき自分で首を持ち上げながらハイハイをして動き出すうちに、運動能力がだんだんと伸びていきます。

親御さんにとっては、赤ちゃんの成長1つひとつが感動的なもので、成長が早いほど「我が子はすごい!」と思うのが自然です。

でも、赤ちゃんにとってこの成長段階はそれぞれが、成長に必要な筋力や運動能力をつける大切な期間なので、早い成長が一概に良いこととは言えないかもしれません。

つかまり立ちが早いと危険?

赤ちゃんは身体の成長とともに、座れるようになったり、立てるようになったりと、できることが増えていきます。

つかまり立ちが早すぎると、まだ足がしっかりとできあがっていない段階なので、足の形が異常になってしまうことがあり危険です。

たとえば、「外反扁平足」と呼ばれる、かかとが外側を向き足裏が平らな状態になってしまう子どもがいます。

土踏まずがなく脚の裏がぺたっと地面についてしまう状態で、歩く際の不安定感を引き起こすため、すぐに疲れたり、子どもが歩くのを嫌がったりするのが特徴です。

土踏まずは歩いているうちに体重によって自然とできるものなので、3歳になっても足裏が平べったい場合には、専門家に相談してみると良いでしょう。

つかまり立ちが遅いのも危険?

つかまり立ちを始めるのは基本的に、1歳をむかえる頃が良いと言われています。

早すぎるのは身体に負担がかかる一方で、1歳半を超えても歩き出していない状態の場合にも、足が負担に耐えられず、異常になってしまうことも。

この場合には、身体が大きくなっている一方で足が身体をしっかりと支えられないため、上記でご紹介した「外反扁平足」になりやすいです。

理想としてはたくさん両手と両膝を使ってハイハイをしているうちに、両手と両足をつけて四足歩行をするようになると、成長に合わせて手足もしっかりしていきます。

つかまり立ちは早すぎるのも、遅すぎるのも、赤ちゃんにとって身体の負担になります。

大切なのは広い部屋でたくさんハイハイをさせ、自分の力で立てる力を養わせてあげることです。

つかまり立ちができた!運動神経を伸ばすために重要なこととは?

つかまり立ちや歩き出すことが早い・遅いからといって、運動神経とはあまり関係がないとお伝えしましたね。

実は、子どもの運動神経にとってもっとも大切なのは、つかまり立ちをするタイミングよりも「親御さんの反応」です。

親御さんが応援してくれたり、褒めてくれたりすることで、お子さんが「がんばろう」と思い、運動能力を伸ばそうとすることが多いです。

褒められることが嬉しいからこそ頑張る能力が上がり、その後の運動神経に変化が生まれます。

親御さんは神経質になりすぎないで!楽しく運動をサポートしよう

「子供の運動神経を良くしたい!」と願うのは、自然な親心です。

しかし、その想いばかりが先行して神経質になってしまうと、子どもは敏感に感じ取り、心の成長に悪影響を与えてしまうことも…。

大切なのは、子どもが楽しく成長できる環境を作ってあげることです。

赤ちゃんのうちはしっかりと身体を動かせるよう環境を整えて、運動をするための身体の準備をさせてあげてくださいね。

【まとめ】つかまり立ちは運動神経と関係ない!大切なのは成長期間

つかまり立ちをするのが早いことや遅いことは、運動神経との直接的な関わりはないと言われています。

しかし子どもは、周りの大人の真似をしたがり、褒められたら嬉しくて「もっとやろう」と思う純粋な存在です。

だからこそ、つかまり立ちのタイミングに関わらず、子どもをしっかり褒めて成長を見守ってあげることが、将来の運動神経にも関わります。

3歳までの期間は、身体をしっかり成長させ基盤を作るための、準備段階です。

親御さんが見守る安全な環境の中、ときには見本になりながらしっかりと身体をつかって、基礎体力をアップさせてあげましょう。

そして実は、運動神経を伸ばすために大切なのは、3歳〜12歳までの期間です。

子どもの運動神経を上げる方法は、下記の記事で詳しくご紹介しています。

ぜひ参考に、あわせてご一読ください。 【あわせて読みたい】運動神経を上げる方法をプロが解説!子供の能力

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