子どもが運動しないとどうなる?現代の子供が運動しない理由・原因・影響

「子どもが身体を動かす機会が減った」と感じるものの、環境を変えることがなかなかできないというのが、子どもの成長を見守る親御さんの悩みではないでしょうか。
子どもの運動不足は世界中で問題視されており、放置してしまうと状況は悪化する一方です。
世界保健機関(WHO)によると、子どもは週に5日、1日に1時間ほど、汗をかく程度の運動をすることが推奨されています。
さて、みなさんのお子さんは、この基準を満たすほど運動ができているでしょうか?
日本のスポーツ庁も、全国の子どもの運動量や体力の合計点が低下していることを指摘しています。一方で現実としては、「運動をする環境がない」「運動をするタイミングが少ない」と感じてしまいやすい生活習慣が、現代の問題点です。
では、子どもが運動をしないと、将来どうなってしまうのでしょうか?
この記事では、子どもの運動不足になる原因や、運動をしないことによる影響を詳しくご紹介します。
子供が運動しないとどうなる?心と体への影響

身体活動量が多いほど、心疾患や脳血管疾患、がんによる死亡率の低下や、メタボリックシンドローム、糖尿病などの発症率が低いことはよく知られていますね。
反対に、活動量が減るほど不健康になる、というのは想像にたやすいのではないでしょうか。
子どもが運動しないことで引き起こる問題点は、数多くあります。
運動不足の影響:脳が退化する
運動をしないことで、脳が萎縮して退化していくと言われています。
脳への血流を減少させてしまうため、脳細胞が活性化されず、認知機能が衰えてしまうなどの可能性も高まります。
記憶力や判断力の低下、認知症発症の促進など、運動不足による脳への影響は大きいです。
運動不足の影響:冷え症になる
運動不足になると血行が悪くなり、身体が冷えやすくなります。
特にふくらはぎは身体の第二の心臓とよばれ、ポンプのように血流をうながす場所です。
運動不足によりふくらはぎの筋力が低下すると、血行が悪くなり冷えの原因になります。
運動不足の影響:太りやすくなる
運動不足で1日のカロリー消費量が低下すると、基礎代謝も悪くなり、身体がエネルギーを溜め込みやすく消費しにくくなっていきます。
さらに子どもの頃に増えた脂肪細胞は減ることはないため、痩せにくくリバウンドしやすい体質になってしまうのも問題点の1つでしょう。
肥満は生活習慣病の原因の1つなので、糖尿病などそのほかの病気を引き起こす可能性も高まります。
運動不足の影響:病気になりやすくなる
運動不足になると免疫力が低下し、病気になりやすくなると言われています。
生活習慣病のほか、感染症にかかりやすくなるうえに、自然治癒力も低くなることで病気やケガが治りにくくなってしまうのも問題です。
小児科医によると運動をする子とあまりしない子では免疫力が大きく異なる、との意見も多く、食事や睡眠、生活リズムよりも免疫力を高めるのが運動だと判明しています。
運動不足の影響:ストレスがたまる
運動不足で自律神経を整えられない状態だと、ストレスがたまりやすくなります。
気分も低下し集中力も続かなくなるため、勉強へのやる気の低下が起こることも。
子どもがなぜだか常にイライラしているというときは、運動不足でストレスがたまっている可能性も考えてみましょう。
身体を動かしていないことにより疲れず、寝付けなくなったり眠りが浅くなったりして、ストレスのひとつの原因になります。
現代の子供が運動しない理由とは?運動不足の原因

現代の子どもが運動をしない理由はいくつもあり、すべてをまとめて解決することは難しいかもしれません。
でも、子どもが「運動は楽しい」と思えたり、「今は運動を楽しむ時間」とメリハリをつけて身体を動かす習慣ができたりすれば、少しずつ変化を生み出せるはずです。
子どもが運動しない理由:コロナの影響
直近で人の生活に大きく影響したことといえば、コロナ禍で外出がしにくくなったことでしょう。
外出制限により、子どもたちも家で過ごさなければならない時間が増えました。
この期間には学校に行くことすら許されず、友達と外で遊ぶことができませんでした。
自宅にこもることで必然的に運動不足につながっただけでなく、外に出て運動をしないことが当たり前になってしまった子どもも多いはずです。
子どもが運動しない理由:スクリーンとの距離感
コロナ禍だったことも影響し、ゲームやスマホ、テレビで時間を使うことに熱中するようになった子どもも多いです。
自粛期間中こそ、屋内でも楽しく時間を過ごせるようにと工夫をした結果、現在でも子どもがオンラインゲームで友達と遊ぶようになって外へ出ない、と悩む親御さんも多いです。
また、子どもでもスマホを1人1台持つ時代になり、動画ばかり観てゴロゴロと1日を過ごしてしまう、という子どもも増えています。
子どもが運動しない理由:運動環境の減少
近年では、子どもたちがのびのびと遊べる公園自体が減少している傾向があります。
さらに、公園に行っても近所から「ボール遊びの音がうるさいので禁止」「大声を出して遊ぶのは禁止」などクレームが入ることで、子どもたちの遊べる環境が制限されることも。
また、少子化の影響でそもそも子どもが減っている、という地域もあるでしょう。
一緒に遊べる友達が減ってしまえば、オンライン上で無数に出会える友達と自宅にこもって遊ぶ、という手段を選ぶ子どもが増えても、不思議ではありませんね。
子どもにとって「運動」が、「勝ち負けを競う」とか「つらい動きを繰り返す」というイメージがついてしまうと、敬遠してしまう原因になります。
昔と今、日本の「運動」のとらえ方を比較

運動はあくまで「楽しむ」ことができるものであり、プレッシャーを感じながらおこなう必要はありません。
海外ではスポーツをもっと気楽に考え、スポーツ選手も季節によってさまざまなスポーツに切り替えて楽しむことが多いです。
スポーツは「こうしなければいけない」と枠に入れて考えるだけでなく、まずは「楽しい」という気持ちを最優先にして「遊ぶ」ことを大切にしてみてください。
【注意】子どもの運動不足は大人になっても続く
子どものうちに運動不足だった場合、大人になっても運動をしないことがわかっています。
さらに、大人になってから健康管理のために運動をしようと考えても、思うように身体を動かせるようになるまでに一苦労。
子どものうちに身体の動かし方を学び、体幹や運動神経を伸ばしておくことは、大人になったときの健康管理に直結します。
子どものうちに運動を楽しく感じられるきっかけを作ってあげることが、親御さんにできる最大のサポートと言えるかもしれませんね。
【まとめ】子どものうちに「運動は楽しい」と思えるきっかけを作ろう

子どもは運動環境を自分で選べないことがほとんどです。
限られた環境のなかで運動するきっかけを見つける、というのは、現代の子どもにとって簡単なことではありません。
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