子どもの運動神経が良くなるトレーニングとは?今すぐできる3つのコツ

「運動神経」というと、生まれつき決まっているものだと考えられることがありますが本当は、子どものうちなら意識的に伸ばせることをご存知でしょうか?

だからこそ「親の運動神経が良くないから…」と、親御さんが子どもの運動神経を諦めてしまうのは、とってももったいない…!

子どもの運動神経は、3〜12歳までの期間に適切なサポートをすることで、地道に伸ばすことが可能です。

反対に、適切な時期に必要な刺激を受けられなかった子どもは、大人になっても「運動がうまくできない…」と悩んでしまうということ。

親御さんは、お子さんの運動神経が伸びる環境を整えてあげることで、子どもはみずからグングン成長していくため心配しなくても大丈夫。

大切なお子さんの生涯の運動神経は、親御さんの手にかかっていると言っても過言ではありません。
今回は、子どもの運動神経をサポートするためのコツを、ポイントごとにご紹介します。

目次

子どもの運動神経は伸ばせる!ポイントは?

3〜12歳ごろの子どもは適切な運動を経験することで、運動神経を段階的に伸ばせると言われています。

▼運動神経を伸ばすポイント
・年齢と発達に合わせた運動をすること
・さまざまな運動を体験すること
・楽しむことで日常に取り入れること

運動神経は遺伝だけで決まるわけではなく、子どもの成長段階の過ごし方によって後天的に変化します。
「自分の運動神経が悪いから」とコンプレックスを持っている親御さんこそ、子どもには積極的に運動神経を伸ばせる機会をつくってあげられると良いですね。

「運動神経」は神経ではなく「神経回路」だから伸ばせる!

一般的には「運動神経」と呼ばれていますが、実はこのような神経は存在しません。

医学的には脳が筋肉に「動け」と指令をし体を動かすための「神経回路」を総称して「運動神経」と呼んでおり、指示が的確かつスムーズに働く状態を「運動神経が良い」と言います。

だからこそ、運動神経は神経に備わっているうまれつきの才能やセンスだけでなく、神経回路の働きを良くするための訓練を重ねることで、機能を高めることが可能ということです。

「コーディネーショントレーニング」が子どもの運動神経を伸ばす

運動神経を伸ばすために注目されているのが、「コーディネーショントレーニング(Coordination Training)」です。

もともとは1970年代に旧東ドイツで生まれ、アスリートの育成のために活用されてきた「運動神経を鍛えるトレーニング」。

それが近年では、子どものための運動神経アップ手法として、業界のプロにも取り入れられています。

▼コーディネーショントレーニングの内容例
・体の動きを意識的にコントロールする訓練
・状況に応じて力の加減ができるようにする訓練
・年齢と適応力に合わせた体の動かし方を身につける訓練

まさに、脳と神経回路をうまく連携させるための訓練をするのが「コーディネーショントレーニング」です。

コーディネーショントレーニングに期待できる効果は、たとえば以下があげられます。

・パフォーマンス力アップ
・総合的な体力の向上
・精神力のアップ
・ケガをしにくい反応力の向上
・自己肯定感のアップ

継続的な努力によるへこたれない精神力のアップや、成功体験による自信の積み上げ向上など、子どもの学習能力や社会性にもつながっていくのがコーディネーショントレーニングです。

子どもの運動神経を伸ばす「コーディネーション」7つのコツ

コーディネーショントレーニングでつちかう能力は、具体的に7つにわけられます。

①反応能力:出来事をすばやく察知して体が反応する能力
②識別能力:必要な力の加減をコントロールする能力
③リズム化能力:動きのイメージや真似をタイミングよくおこなう能力
④バランス能力:崩れた体勢を立て直し安定さを保つ能力
⑤変換能力:状況に合わせて動きを瞬時に変える能力
⑥定位能力:自分の位置と距離感を適切に把握し必要な力を把握する能力
⑦連結能力:動作をスムーズに繋げるための筋肉や関節の動きをする能力

それぞれが独立しているのではなく、適切な運動をすることにより能力を連携させていくことで、「運動神経」と呼ばれる総合的な部分を伸ばしていきます。

1つの運動をするだけでなく、さまざまな動きや判断力が必要となる運動をまんべんなく取り入れることで、効果的な能力アップを見込むのがおすすめです。

わたしたち「スポーツDOJO」をふくむ多くの子ども用の運動教室では、このようなポイントを楽しみながらクリアできるよう、プログラムを組んでいます。

子どもの運動神経をアップさせる具体的な3つのコツ

子どもの運動神経をアップさせるために、いま親御さんが子どものために意識できる具体的なポイントを3つご紹介します。

①コーディネーショントレーニングを取り入れる
②楽しく継続し日常に取り入れる
③見本となる大人が一緒に取り組む

いそがしい親御さんにとっては試練になるかもしれませんが、できればお子さんと一緒に運動することを、日課にしてあげられるとベストです。

お子さんとのコミュニケーションをはかる時間として、親御さん自身も楽しめると、効果がより飛躍していきます。

運動神経アップのコツ①:コーディネーショントレーニングを取り入れる

運動神経アップに効率的なトレーニングである「コーディネーショントレーニング」は、積極的に取り入れていきたいです。

具体的なトレーニング手段は数多く、必要に応じてボールやフラフープ、お手玉など、適切な道具も取り入れていきます。

障害物を作ってジャンプやバランス能力を鍛えるほか、キャッチボールやお手玉キャッチなど道具を程よい加減で扱う能力を鍛えるなど、上記でご紹介した7つのコツを意識して運動をしてみてください。

運動神経アップのコツ②:楽しく継続し日常に取り入れる

楽しみ日常的に取り入れることで、体力を底上げすることも大切です。

1日のトレーニングを思いっきり楽しんだからといって、運動神経が突然伸びるわけではありません。

日常的に運動を取り入れることで、脳から体への指令がスムーズに届くようになり、体が指令に反応できるよう変化していきます。

ただし同じ動きを繰り返すとマンネリ化して飽きに繋がるので、バラエティ豊かにトレーニングが続けられると良いです。

運動神経アップのコツ③:見本となる大人が一緒に取り組む

子どもは周りのやることをよく見て、真似をして学び、成長していきます。

運動も「こうしなさい」と口で言うだけでなく、見本となる大人が一緒に動くことで、子どもが迷いなくぐんぐん成長していくものです。

ただし親目線になるとどうしても子どもに対して「そうじゃないでしょう」「なんでできないの?」「もっとこうしないとダメでしょ」など、否定的な指導をしてしまいがちなので注意しましょう。
子どもが「楽しくない」と感じてしまうと、継続は一気に難しくなります。

子どもだけでなく、大人も楽しんで取り組むことが、子どもの心と体の健康的な成長をうながします。
親御さんの時間だけで対応するのが難しければ、プロの力を頼ってみるのも良いでしょう。

【まとめ】子どもの運動神経を良くできる期間を大切に!

子どもはとっても素直だからこそ、楽しいことにはみずから積極的に動けるもの。
反対に「いやだ」「つらい」と思ってしまう運動はかえってトラウマになってしまい、将来的に不健康な生活をする原因になることも。

広大な土地のある田舎町であれば、子どもは自然と運動神経をやしないやすいかもしれませんね。
一方で都市に住む子どもは、親御さんが意識的に子どもに運動機会を与えてあげなければ、健やかに成長しにくいと言われています。

多様な運動を楽しんでおこない、自然とコーディネーショントレーニングを取り入れる日常をつくってあげることが、子どもの運動神経を伸ばす最大のコツです。
子どもの運動神経の成長期はすぐに過ぎ去ってしまうので、大切に過ごさせてあげてくださいね。

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